2016年06月10日

ゲーム

 昼休み、カードゲームの「ウノ」をしようということになりました。
メンバーはヨウコさん、大吉さん、金木さん。
遠くから様子をうかがっている山下さんは、
職員と目を合わせると嬉しそうにやってきて
ゲームの輪に加わりました。
そして今回のスペシャルゲストはトーコさん。
ゆめ工房最古参の彼女はこれまで一度もゲームに加わったことが
ありませんでした。
というよりも、関心がないものだと思いこんだ職員が、
カードゲームに誘ったことがなかったのです。
ところが、離れた席に座っていたはずの彼女が、
ドサッとゲームテーブルの席に移ってきたのです。
彼女による意思表示でした。
言葉でのやりとりが難しく、手のひらを差し出すことで
気持ちを表現していた彼女が、
座る椅子を移動することで、ゲームに参加したいと
言ってきたのです。
これには心底驚きました。
もちろんルールは知らないので、ペアになりました。
職員K作成の「カード立て」(段ボール製の3列構造)をトーコさんの前に
置くと、配られたカードをそこに差し込み始めました。
文字面の向きが全て逆で相手側を向いていましたが、
「全て同じ逆向きに立てる」ということ自体、
彼女の能力の高さを物語っています。
きっと、これまでのゲームのやりとりを見ていて、
覚えていたのでしょうね。
彼女とペアになってゲームを進行させながらふと思いました。
「カードゲームのコミュニケーションツールとしての可能性」
にです。
雑談を交わすのは難しくても、「ウノ」のように単純なゲームは
ゲームを通して相手との距離を縮めることができます。
今回は大吉さんと山下さんをペアにしました。
大吉さんには山下さんにどのカードを出せばよいのかを
教える役を担ってもらいました。
山下さんは意味のある言葉を発することができません。
それでもジェスチャーと目の表情だけでゲームに参加し、
とても楽しそうにコロコロ笑っています。
トーコさんも途中退席することもなく、なんとなく溶け込んでいます。
恐るべき、ゲームの威力。
次はだれとだれのペアがいいのか、
それを考えるのも楽しみの一つになりました。
意外なマッチングの妙を味わいながら、
少しだけ本気モードの昼下がりでした。







posted by machidayumekoubou at 01:45| * Episord | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

長く続けるということ

 今週はゆめ工房に来るのは初めて
という方もいらっしゃいました。
ゆめ工房が建つ前、
この辺りが宅地造成されていた頃から、
よく知っているという地元の女性が
来訪されました。
近くにはドラム管の置いてある公園もあったそうです。
ドラえもんの世界ですね。
今でこそ、「ゆめ工房は住宅街の中にある施設です」
と説明していますが、一昔前は宅地開発されたまま、
なかなか家が建たない不思議な一帯だったようです。
そんな昔を知る方がクッキーを購入するために
来訪してくださったのです。
この方に限らず、「初めて来ました」と言われるたびに、
ゆめ工房は「何か用事がないと来ないところ」なんだなと
知らされます。
「用事があって来るところ」から、
「なんとなく寄ってみた」と言われる場所になりたいものです。





posted by machidayumekoubou at 01:12| * Episord | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今週のお客さま

 今週もあっという間に金曜日ですね。
ゆめ工房の庭の紫陽花も、いつの間にか大きな株に
成長しています。
昔、トモヒロさんが自宅から持ってきた紫陽花を
挿し木にしたものです。
町田街道を走っているとしっとりとした青い花々が
目につくようになりましたが、ゆめ工房の紫陽花は
開花が他所よりものんびりしているようです。

 さて、今週の月曜日に懐かしい来客がありました。
以前通所されていたチナツさんです。
張りのある声で「ちょっと寄ってみようかと思って」と
満面の笑顔を見せています。
何だかうれしくなって、朝のお茶に加わってもらいました。
とはいうものの、チナツさんを知っている人よりも、
知らない人の方が多くなっています。
退職されてから5年以上の歳月が流れていました。
久々に見る彼女は血色も良く、見違えるようです。
お孫さんも中学生になったとか。
かつてゆめ工房主催の木工教室(キーホルダー作りのワークショップ)
に参加していた男の子が制服を着る年ごろに
なっているとは、感慨深い話です。
チナツさんはお茶を飲んだ後、クッキーを購入し
帰っていかれました。
背中にしょったリュックサックも以前より小ぶりになっていました。
あえて聞きませんでしたが、水の入った大量のペットボトルを
前ほども持ち歩かなくなったのかもしれません。
「また来てもいいですか?」
帰り際にチナツさんがそう言ってくれました。
もちろんです、いつでも顔を出してくださいね!

❛来る人拒まず、去る人追わず・・・❜
そんなこちらのスタンスがチナツさんとの間に心地よい距離を
生んでいるようです。





posted by machidayumekoubou at 00:51| * Episord | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする