2018年06月08日

フィルター

 昨日、都議の奥澤さんがゆめ工房に来訪されました。
きっかけは、奥澤さんから送られてきたメールマガジンです。
読み応えのある内容だったので、感想をお送りしたらすぐに返事をいただきました。
たしか、今度見学に行きたいということが記されていて、
社交辞令かと思っていたら、本当に翌週には来訪されました。
そのフットワークの軽さに驚きました。
奥澤さんは、町田市から選出された議員さんです。
お会いして早々に「落下傘候補なので、施設見学を申し出ても、断られることが多くて」と
サラリとおっしゃっていたのが印象的でした。
私もメルマガやフェイスブックなどを読むまでは、「風の候補」だと勝手に思っていたのですが、
彼の考える社会のあり方や活動内容には共感することが多かったです。
人を所属する政党だけで判断するのは見落とすことが多いと気がつきました。

 奥澤さんの滞在時間は2時間と、それぞれの現場職員の想いもじっくりと耳を傾けていただけました。
今年度、報酬改定があり、就労継続支援事業B型の報酬単価が昨年度の工賃支給額によって、
ランク分けされました。メリハリのある支給ということで、東京都の平均工賃を上回っている施設は
単価が上がりました。一方で下回っている施設は単価が下がりました。
ゆめ工房も下がりました。年間30万位になるのではと試算しています。
施設の活動評価のスケールが、工賃額というのは、ある意味仕方のないことです。
熱意や思い、地域社会に与える影響や、社会的活動など、目に見えないものを評価することは難しく、
客観性が保たれない可能性があるためです。
奥澤さんにもそのことをお伝えしました。

 ところで、ゆめ工房の社会的意義とはどこにあるのでしょうか。
ひとつに、「まちづくり」の担い手の一員である、ということがいえます。
多様性のある社会の実現のために、ゆめ工房が地域で活動を続けていく意義は
大きいと思います。
今週は、相原小学校の3年生のお子さんたちが施設見学にきてくれました。
社会科の授業の一環だそうです。
子どもたちの生活の中にゆめ工房が自然に溶け込み、気楽に立ち寄れる場になりたいと思います。

高齢者福祉や児童福祉、障害福祉がパイの取り合いにならないように、
一緒に多様性のある社会を実現する担い手として手を取り合って地域の問題に取り組めたらと
気持ちを新たにしました。

奥澤さんとの懇談は、都議の方がどんな思いで都政を担っているのかを知る、非常に有意義な時間でした。

ゆめ工房は設立当初からどの政党の議員さんともフラットなお付き合いを心がけてきました。
それは、地域に育てていただいた施設としての知恵でもあり、責務であると思います。
たとえ考え方は違っても、地域を良くしていこうという思いは共有できるはずです。
青臭い考え方かもしれませんが、これからもそのスタンスで、議員さんとの関係を育んでいきたいと思います。





posted by machidayumekoubou at 09:24| * Informathion | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月01日

表現するということ

 今日、ギャラリーの絵を入れ替えました。
毎月1回、交換できたらいいなあと考えています。
今月は7点。
まだまだ画材が少ないのですが、限られた条件の中で、
それぞれの個性を垣間見ることができます。
色に個性が出る人、線自体に味がある人、
文字がアートになっている人などなど・・・。
描く行為から、溢れ出す思いが伝わってきます。
この絵や文字を素材にした商品作りを
目指して始めた取り組みですが、
間近で皆さんの絵や文字を見ているとそんなことは二の次かもしれないと
思うようになってきました。
彼らの内なる世界に触れ、彼らの表現するものに惹きこまれている
そんな自分に気づいたのです。
色の合わせ方、色の塗り方、線の引き方、モチーフの選び方など、
彼らには迷いがありません。
他人の評価を気にしていないからなのでしょうか?
「描きたいもの」を描く、その思いだけで描いているのでしょうか?
内なる世界をのぞきに、ぜひお立ち寄りください。




posted by machidayumekoubou at 18:32| * Informathion | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

6月になりました。

 今日は朝からカラッとした気持ちのいい一日でした。
職員が一人、5月の中旬から産休に入りました。
まだ2週間も経っていないのですが、遠い過去のことのように
思えます。
5月は連休もあり、長かったという印象がありますが、
みなさんはどうだったのでしょうか?

 さて、夏を前にゆめ工房の庭も夏支度です。
今週、ゴーヤ用のネットを2階のベランダから吊しました。
昨年に比べて倍ほどの面積です。
猛暑になっても、グリーンカーテンが日差しを遮ってくれることでしょう。
先月から、新しいボランティアさんが2名加わり、庭の花壇の花も
活き活きとしています。
枯れた花をコマメに取り除いてあげることで、次の花が咲きやすく
なるのだそうです。
5月とはいえ、真夏日も記録した先月。
水筒持参で何時間も庭で過ごすボランティアさん達には、
本当に頭が下がります。
絹さやは旬を過ぎたということで、5月の料理教室の食材に使用したのち、
畑のボランティアさんがきれいに引き抜いてくださいました。
空き時間を見つけては、玄関前の鉢植えに水やりにきてくださる方もいらっしゃいます。
そんな方々のおかげで、今年の庭は癒しの空間に生まれ変わりつつあります。
夕方、庭に立つと、木々の成長に驚きます。
天に向かって枝を伸ばす木々を風が揺らし、鳥が何匹も庭に降り立ちます。
「庭でコンサートもできるじゃない」と話していたボランティアさんの言葉を思い出しました。
あながち夢でない気がしてきました。
ツリーハウスも少しづつ形になってきました。
ますます楽しみな夏の庭です。

posted by machidayumekoubou at 18:12| * Informathion | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする