2020年10月19日

相原パウンド

 今年の4月に薬師池公園がリニューアルし、
新しく西園に直売所がオープンしました。

地場野菜や町田の名産品が集まっているおしゃれなお店です。

ゆめ工房の「萌木のゆめ」も6月から店舗に並び、
幅広い方々に手に取っていただけていることを実感しています。
7月はなんと・・・月の販売本数が薬師池公園だけで60本でした!

 9月から町田の名産品にリキュールケーキが4種認定されました。
「相原パウンド」として、
「萌木のゆめ」(梅)、
「紺碧のゆめ」(ブルーべり―)、
「琥珀のゆめ」(ゆず)、
「香夜のゆめ」(竹炭)の4種です。
 
さっそく、先月から直売所にも4種類のケーキが並んでいます。
 
 利用者さん皆で作ったケーキがたくさんのお客さまの目に触れる
機会をいただき、とても嬉しく思っています。

薬師池公園は秋が見頃の公園です。

11月からは園内がライトアップされ、幻想的な雰囲気を味わえるそうです。

紅葉の秋。

ぜひ、秋を味わいに、公園に足をお運びください。

公園から徒歩5分のところにある、「町田リス園」もおすすめのスポットです。

放し飼いのリスが園内を跳びまわり、運が良ければ手乗りで餌を食べてくれます。

コンパクトな作りなので、薬師池公園とリス園を回っても、

一日で十分楽しむことができます。

リス園の売店では、ゆめ工房の「木の雑貨」(リス、うさぎ、巣箱)も絶賛発売中です。

posted by machidayumekoubou at 16:09| * Informathion | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

夜あそび

 2020年度はコロナと共にありました。
春も夏も淡い記憶しかなく、いつの間にか9月が終わりを告げていました。

年明けからゆめ工房では印象深い別れがいつくかありました。
ひとつは、ボランティアさんの卒業です(あえてそう呼ばせてください)。
7年、8年とゆめ工房の活動を支えてくださった方々がコロナや加齢を理由に、
区切りをつけていかれました。
直接お会いしてお礼を伝えられた方もいれば、コロナでお会いできぬまま、
お別れになってしまった方もいました。

コロナは無常です。

何年にもわたり、ゆめ工房の土台を支えてくださった皆さま、
本当にありがとうございました。
コロナ収束後に再会できることを願ってやみません。

 さて、別れは重なるものですね。
ゆめ工房の初期メンバーであるKさんが9月、退所をされました。
グループホームへの入所が決まったためです。
養護学校を卒業してから四半世紀以上、在籍をされていた方です。
センチメンタルになって涙ぐむのは送る側で、
当の本人はすっきりとした顔をしていました。
案外ひとは、たくましいものなのですね。
新しい環境を受け入れ、穏やかに過ごしているKさんを見て思いました。
Kさんの第二の人生が仲間と共に安らかであることを祈っています。

 コロナは私たちの生活様式と共に、古い慣習にも疑問符を投げかけました。
これまで積み上げ広げてきた一つひとつの事業や活動、業務を見直すきっかけになっています。

土日のイベントが全くなくなり、「こんなに身体は楽なのですね」と
職員から言われました。
気合と勢いで、少し走り過ぎていたのかもしれません。
そんなことを知った半年でした。

 秋です。
相原が誇る詩人、八木重吉さんは多くの秋の作品を残しています。
今年の8月は相原中央公園で夜の野外イベントが行われました。
風にはためくフラッグと、闇に踊るライトの数々。
良質な音楽や映画を求めて、多くの人々が公園を訪れていました。

音楽を止めるな。

映画を止めるな。

外食を止めるな。

行動制限をかけられて初めて、
そんな体験が自分の暮らしを彩ってくれていたことに気がつきました。

文化を絶やしてはなりません。




月に照らされると 

うたを歌ひたくなる

月のひかりにうたれて

花びらがこぼれてゆくようなうたがわく







夜になると

ひとりでも

あそびたくなってくる

星もあそんで

ひかってるようだ

こほろぎも遊んで

ないているようだ

夜も黒くあそんでいるらしい     


                  共に八木重吉さんの作品です・・・。



                  以上、ゆめ工房だより10月号より転載
posted by machidayumekoubou at 15:52| * Informathion | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月15日

電話

 7時55分きっかりに、誰もいない事務所の電話が鳴ります。
受話器を取ると、「オーワダ君です」とヨーイチさんの声。
昨日までは開口一番「小田急線に乗るの」と職員の反応を
楽しんでいたのが、「まずは自分の名前を言うんだよ」と教えた翌日から
「オーワダ君です」と名乗るようになりました。
「自分の名前は君をつけないんだよ。オーワダですって言ってみてね」と
教えると翌日にはちゃんと「オーワダです」と言葉が変化をしています。
また、「電話を終わる時は、 “電話を切ります” って言おうね」と
教えると次回は「切ります」と言ってから電話を切るようになりました。

 こんなやりとりが8月から続いています。
事の発端は、電車の遅延。
帰りの電車が2時間以上遅れ、グループホームに帰宅していないとホームの
スタッフさんから連絡をいただいた8月のある日の夕方。
ヨーイチさんの携帯電話に何度かけても、本人が出てくれません。
結果的には別の路線を利用して、ホームに帰ってきたのですが、
翌日ヨーイチさんの携帯を調べてみると、呼び出し音が聞こえない場所に
しまわれていました。また、呼び出し音が小さかったので音量を上げて
二つ折りの本体を開くとすぐに通話できるように設定をし直しました。
そして、ヨーイチさんが電話慣れするように、帰り際や朝の通勤時にあえて
携帯に電話をかけました。その後、電話に出ることは早々にクリア。
また、それと同時に、毎夕、相原駅から自宅に電話を入れることにしました。
こちらも、お母さんとの会話が嬉しいのか楽しいのか、すぐにルーティンに
なりました。
その後、携帯の充電器が実家にしかなかったため、グループホーム用の
充電器も購入してもらいました。
そんなこんなで、電話をかける楽しさに目覚めた(?)ヨーイチさん。
朝は気が向いたらかかってくるのですが、なるべくヨーイチさんからの電話に
出ようと考えた職員Uは、せっせと毎朝早めに出社して、彼からの(来るとも
定かでない)電話を待つようになりました。

ヨーイチさんとUの密かな楽しみです。


posted by machidayumekoubou at 23:12| * Informathion | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

こんなことに取り組みました。

 先日、4月から9月までの半年間を職員でふりかえりました。
いったいこのコロナ禍にどんな事柄に取り組んできたのだろうと
書き出してみました。
すると、思ったよりも様々な事柄に挑戦していたことが
分かりました。

 まず、緊急事態宣言中に職員の参集訓練を終えました。
自宅から職場のゆめ工房まで20キロ圏内に住む職員が、徒歩で通勤しました。
また、緊急時のトイレ体験として、携帯用トイレや紙おむつでの排泄も実施しました。
防災マニュアルを見直したり、寝具を買い替えたり、緊急時救急セットを揃えたり、
給水所の下見に出かけたり、受水槽の使用方法を確認したり防災食の試食も行いました。

 次に、町田市の名産品に「相原パウンド」としてリキュールケーキ4種を申請し、
見事4種全てが名産品に選ばれました。6月にオープンした薬師池公園の販売所で
「萌木のゆめ」(梅にリキュールケーキ)が良く売れて、7月は60本を売り上げました。
また、5月からオープンした知り合いのネットショップで布ぞうりとリキュールケーキの
販売が始まりました。一点物の布ぞうりに一つひとつ名前をつけ(「潮騒」「水でっぽう」など)
販売したところ好評でした。

 月に1度行っていた「料理教室」を中止にした代わりに飲食店のランチをテイクアウトすることにしました。
委託販売先の「うどん屋開都」さんの冷やしうどんや、仲間の施設で作っているお弁当を注文したり、
利用者さんのリクエストを参考に、有名店の牛丼を頼んだこともありました。

 北里大学の学生さんが実習に来てくれました。
だんだん、学生さんよりも年上の利用者さんが増えてきました。今では学生さんよりも若い人は一人くらいでしょう。
職員にとっては、孫みたいな年齢の実習生です。
当初、硬かった表情が日ごとに和らいでくるさまは、見ていて微笑ましいものです。
今年の実習のお礼状には、学生さんから見たゆめ工房のイメージイラストが添えられていました。
「今度ボランティアに来てもいいですか?」と帰り際に聞かれ嬉しかったのを思い出します。
利用者さんと過ごした時間が彼女の人生にどんな影響を及ぼすのか、今から楽しみです。

次に、ゆめ工房の賛助会会長さんからのご提案で、学童保育所にクッキーの差し入れを行いました。
時期は桜の花咲く4月でした。
一袋一袋にメッセージを添えたシールを貼って、少しでも子どもたちが笑顔でいられるようにとの願いをこめて、
利用者さんが袋詰めをしてくれたクッキーです。子どもたちだけでなく、スタッフの方々にも好評でした。

そして、乾燥こんにゃくのパッケージも見直しました。以前よりも割高になりましたが、贈答にも使える仕様になりました。

4月から作業担当者の交代がありました。新担当が布ぞうりの卓上編み機を作ってくれました。
そちらを活用することで、これまでぞうり編みに携われなかった人たちも、作業に加われるようになりました。

グループホームを見学させてもらいました。
利用者さんの生活の場を広げるために、複数の職員がグループホームの見学に出かけました。

木の動物シリーズに、「ウサギ」が加わりました。久方ぶりの新作です。

庭の畑の面積を広げました。
以前は、花壇と野菜の比率が6対4くらいでしたが、3対7くらいに変わりました。
今、畑にはサトイモの大きな葉が生い茂っています。
夏野菜はほぼボランティアさん任せでしたが、今回は職員が利用者さんと一緒に玉ねぎとニンニクを植えました。
目指せ!「黒ニンニクの商品化」。芽が出ないうちから、狸の皮算用です。

掃除機をマキタのコードレスに買い替えました。
不思議なもので、コードレスにして使い勝手が向上したとたん、
掃除機をかけてくれる人が増えました。心理的なハードルが下がったのでしょう。
その便利さ、手軽さを実感した職員二人が、自宅でもマキタを使うようになりました・・・。

検温結果を自分で記録する利用者さん増加中。
ご家族にとって、毎朝の検温とその記載はかなりのご負担だと思います。
そこで、字の書ける利用者さんには、自分で連絡帳に記載をするよう促したところ、
何人かの人たちが書いてくるようになりました。
数字だけ書く人、日付も書いてくれる人、「肉まんを食べました」など、日記風の人などなど、
なかなか面白いです。字を書く機会が学校を卒業すると極端に減ってしまうため、
このような取り組みは字を忘れない観点からもよい機会となりそうです。

健康診断で採血に挑戦!!
15分かけてやっと採り終えたコバさん。
40歳以上の人は毎年採血があり、採血者が年々増えているゆめ工房。
考えてみれば当然です。みんな年を重ねていくのですから。
現在、最高齢72歳。
コロナに負けず、この冬を乗り切りましょう。






こうして書き出してみると、色々なことにチャレンジをしています。











posted by machidayumekoubou at 21:51| * Informathion | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

いつの間にか秋です。

 なんとなくブログの更新から遠ざかり、
気づいたら半年以上が経過をしておりました。
前回の記事がサプライズの来訪者さんについて書かれたものでしたが、
偶然にも今日、
同じお客さまからお電話をいただきました。
明日、ギフトのご注文に来訪されるそうです。
本当に、ご縁を感じます。
そして、このコロナ禍にもかかわらず
心を寄せてくださり、
ゆめ工房に足を運んでくださる方々に感謝の想いでいっぱいです。
本当に本当に、ありがとうございます。
皆さまの善意に支えられた半年でした。



posted by machidayumekoubou at 21:14| * Informathion | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする