小山中の中学2年生が2人、職場体験にきていました。
最終日の金曜日、実習のふりかえりをしながら、
お決まりの質問を2人にしてみました。
「ゆめ工房のイメージは初日と最終日でどんな風に変わりましたか?」
すると、1人が言いました。
「最初は職員に怖いイメージがあった」。
この一言は予想外でした。
これまで、「施設は暗いイメージだった」と言われることは多々ありました。
しかし、今回のように「職員は怖い人たちだと思った」と言われたのは
初めてでした。
昨年夏に起きた相模原の殺傷事件や、最近頻発している職員による暴力事件を
ニュースで見て、そのような印象を抱いていたようです。
そう言われると、初日の彼らの「緊張」が、単に初めての体験だったから
ということだけではなく、私たち職員に対する「恐れ」もあったからなのかと
驚き、思わずのけぞってしまいました。
結果的には、「楽しかった」「ヒデさんに話しかけてもらって嬉しかった」
「(体験が)終わってしまうのは寂しい」と名残惜しさを口にしてくれ
ホッとしました。利用者のワカバヤシさんは、「えー、友だちになりたいなぁ!」
といつになく、実習生に興味深々でした。フラットな2人に親近感を抱いたようです。
彼に「職員は怖い人」、「疲れ切っている人たち」というイメージを持たれたことは
心外でしたが、ニュースになった数々の職員による暴行事件は、
福祉施設全体に蔓延していると世間はみなしているのだと改めて思い知らされました。
2人には、「楽しくなければ続けられない仕事だよ」「相手のことを好きだから続けられるんだよ」
「お金を稼ぎたかったら、こんな仕事に就いていないよ」と最後に伝えました。
仕事の意義を今は分からなくても、いつか彼らが仕事に就いたときに、
思い出してくれたらいいなと思います。
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