外部の人を招いてのワークショップ・・・。
正直、自分が案を出したものの、準備は不十分な状態でのスタート。
いつもやすりかけをしているメンバーに声をかけて参加してもらいました。
作るものはペットボトル・缶のマラカス、太鼓、竹の楽器です。
声をかけたメンバーはいつもと違うものが机に並び、少し困惑していました。
ビーズやドリンクを一つずつ缶の中に入れては、外観に折り紙を貼ったり、
ペインティングをしたりと、一回作ってしまえばあとはお手のもの。
次から次へと完成品ができていきます。普段、紙を切る仕事を行っているKさん・・・、
色々と確認しに席を離れてしまうのですが、今日はどこにも行かず、目の前のものに釘付け。
ゆっくりのペースで前にすわっている利用者さんと同じことをやり始めました。
ペンを渡すと、ペットボトルに自分の名前を書き出します。
「ペン=名前を書く」、Kさんはきっとそのように思っているのでしょうか。
〇を書いて見せても、自分の名前を書きます。
たくさんの色を使って名前を書きましたが、なんともいえない味が出たマラカスになりました。
今回は年明けの新年会に使うものの準備でこのような楽器作りを企画しました。
ですが、ふだん行わないことだからこそ、みなさんの個性を見られるチャンスでした。
このワークショップに参加した皆さんの表情は良く、私はたぶん忘れません。
言葉に表すとキラキラ、無邪気、こどものような・・・という言葉が当てはまるでしょか。
やはりふだんの表情とは異なります。その楽器を使って、曲に合わせて音出しをしましたが、
参加していない人も楽しそうに叩いていました。
「音楽は国境を超える」そんな言葉があります。音には、国も人種も障がいも関係なく
人を楽しませる力があると、そう信じてきました。
長年、自分には縁のない世界と決めつけていましたが、まさかこの福祉でもそう思えることが
できるとは思いませんでした。みんさんの感想はまだ聞いていないのですが、
楽しんでくれたと信じてみたいと思います。
職員J
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