都内を出発し、複数の市を経由して神奈川を抜け富士スピードウェイがゴールというコースです。
町田街道も通過するということで、堺農協前でイベントが開催されました。
当日は朝から農協の駐車場にテントが設営され多くの地元町会を中心とした住人の方々が
会場付近に集まりました。
ゆめ工房も来年の本番に向けて、どのような参加の仕方があるのか探ろうと、希望者を募って
観戦しました。
この日は幸いなことに雨も降らず、風もあったため、直射日光を気にせずに沿道で選手を待つことが
できました。300人はいたでしょうか。それ以上に集まっていたかもしれません。
町田街道は警察の大型バスによって封鎖され、バイパスも車一台入ってきません。
会場に向かう車の中でラジオを聴いていたら、このイベントの告知が流れてきました。
公共の電波というだけで、気持ちが上がります。
12時スタートで、相原通過は1時前後との事前情報により、
多くの人が沿道に並び始めました。上空にはヘリが旋回し、いよいよなムードが漂います。
お客さんの年齢は50代以上という感じで、子どもは意外なことに1割くらいでした。
待ち時間の長い観戦なので、若い親御さんは「子どもには退屈」と判断したのでしょうか。
途中、「〇〇を通過しました」というアナウンスが入るのですが、「〇〇通過」からが思いのほか長く、
警察車両や中継車両、関係車両やチーム車両が通過するたびに、「なんだ、まだなの・・・?」という
ため息が沿道からこぼれておりました。
さて、いよいよあと数分で勇姿をとらえられるか?というタイミングで、ヨミさんが「トイレ!」。
思わず、一緒に来ていたお母さんと共に、「え?このタイミングで?!」というリアクションをして
しまいました。やはり本番の一番の押さえどころは「トイレ」の確保ですね。
コースの形状からすると、向こう岸で観戦した方がバイパスに抜ける左カーブのコーナリングを
しっかり見ることができるのですが、残念なことにあちら側にはトイレがありません。
そして、通過予測時刻の前後は町田街道の横断が禁止されています。
やはり不測の事態に備え、トイレ側の道路で観た方がいいねということになりました。
それにしても、通過は本当にあっという間のできごとでした。
コーナー手前の直線コースだったため、自転車がアウトコースギリギリを走り抜けていきます。
それは沿道の私たちのすぐ目の前という意味です。
風圧がすごかったです。
本当にものの数秒の出来事で、瞬きをしていたら見過ごしてしまうほどの時間でした。
それでも、ジンとしました。
涙腺が緩みました。 箱根駅伝と違い、選手の表情は読み取れません。
それなのに、圧倒的スピードと一糸乱れぬ隊列と、予想もしなかった風圧に心を鷲掴みにされました。
これはもう、生の臨場感を皆と味わいに行こうと思いました。
観戦チケットの入手ができなくても、自転車競技なら無料で楽しめます。
しかも、相原でそれが叶うのです。これはまたとないチャンスです。
ルールをよく知らなくても、通過の際に風を受けるだけでも良い経験になるのではないでしょうか。
そんなことを考えたプレイベントでした。