2017年09月02日

防災訓練2 「あ、暑い・・・」

 8時半を過ぎたころから、送迎車を利用しない人たちが
徐々に出勤してきました。
送迎車も普段と同じ時間に出発し、利用者さんを迎えに行きました。
9時半、いつものように「朝の会」を始めます。
お茶を飲みながら、午前中の作業内容を説明し、
最初のグループには作業を始めてもらいました。
9時50分、送迎車が1台戻ってきました。
今朝までの打合せでは10時からの「二次避難所開設訓練」には
間に合わないため、参加せず、「引き取り訓練」だけを
切り離して行う予定でした。
しかし予定より早く戻ってこれたため、急きょ開設訓練に合流しました。
10時には市の職員が「地震だー!!」と大声を出すことになっているので、
内心、"せめて「朝の会」で着席していてほしい"と願ってしまいました。
9時55分、こちらも予定より早く残りの送迎車が戻ってきました。
玄関とロッカーとトイレと作業室に利用者が散らばっている一番朝のバタバタする
状況が見事に再現されています。
もうこうなれば、2台目の送迎車も予定を変更し、開設訓練に合流です。

こうして綿密な計画はあっけなく崩れ、利用者16名、職員6名の
「二次避難所開設訓練」が始まりました。

10時ジャスト。
「地震だー!!」の大声と同時に電気のブレーカーを落としました。
今しがた大きな音を立てていた送風機がやみ、エアコンが切れ、部屋も暗くなりました。
演出の効果なのか、普段の訓練ではなかなか行動に移せない人たちも
職員に言われるまま、机の下にもぐっています。
ここで1番目の指示書を開封し、発災状況を読み上げました。
このとき、利用者さん不在の訓練では思い至らなかったと思いますが、
利用者さんを前にして固い熟語の多い文章を分かりやすい文言に翻訳すると同時に、
職員だけが把握していればいいことは飛ばして読み上げました。

揺れが収まったという設定で、普段と同じ建物を出た玄関前に利用者さんを誘導しました。
この移動中に「地域の女性が駆け込んできたので対処せよ」というミッションが
発動?しました。玄関に向かう利用者さんの流れに逆流するような形です。
慌ただしくお名前を聞いて、一緒に避難をしてもらいました。
ここまで現実的な訓練になったのは、利用者さんが参加していたからだと思います。
職員もかえって動きやすかったようで、ふだんの動き(支援)の延長と
とらえやすかったのではないでしょうか。
玄関前に集まった後は点呼に移りました。
普段と違い、怪我の状況も確認していきます。
ここでエイトさんの見事なアドリブが炸裂(?)。
「痛いとこありますか?」の質問に「首!!」と首を伸ばすしぐさ。
安否確認の後は建物のチェックです。
これも普段は行わない点検です。
建物の中と外の点検を担当職員が行っている間、みんなで待機していました。
ここで、新たなことに気づきます。
「待機時間の多さ」です。
間を持たせるために今の被害状況やこれからの予定を説明したりしました。
中には普段と違う訓練内容に戸惑う人もいました。
表情が硬くなる人には「大丈夫ですよ。今点検しているから。もう少しですよ」
と自然に声をかけることができました。
利用者さん不在の訓練ではここまでの気づきはなかったと思います。
ようやく点検を終えた職員が戻ってきて、結果を報告してくれました。
「外の受水槽の近くの地面に少し亀裂が入っていますが、建物の中は被害が
ありませんでした。」この言葉を聞いて、次は建物の中に避難です。
みんなでワラワラと中に入っていきました
と、ここでムワッとする暑さに気づきます。
そうです、電気は止まっているので、クーラーが使えない状態が続いているのでした。
2回目の「指示書」を開けるのは10時半。まだ15分ほど時間があります。
とりあえず、暑さと湿気に耐えながら、一つの部屋に利用者さんを集めました。




posted by machidayumekoubou at 10:09| * Episord | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

防災訓練1「どこに避難するの?」

 先週は寒暖の差が激しかったですね。
昨日、ゆめ工房の駐車場にトンボの姿を見かけました。
風に揺れる朝顔とトンボと、セミの鳴き声がなんとも
昨今の季節の混乱を象徴しているようです。

 さて、先週の日曜日に防災訓練を行いました。
町田市主催の訓練です。
ゆめ工房は市と協定を結び、大きな災害時には
「二次避難所」として地域の方々に利用していただくことに
なっています。いわゆる「福祉避難所」と呼ばれるものです。
今回は震度6の地震が起きたことを想定し、
どうやって二次避難所を開けばよいのかを時系列で
訓練しました。
当日は、利用者の皆さんも16名参加して、
「ある日の朝の発災」をみんなで経験しました。
町田市からは4名の職員さんが参加して、
地域の療育手帳を持った女性の役になったり、
女性を迎えに来るお父さん役になったり、
衝動的に動き回り制御がきかない男性とそのお姉さん役になったり、
拠点施設の職員役になったりして訓練に現実味を持たせてくれました。
利用者さんには例年の町会との合同訓練だと勘違いをし、
「相原小学校に避難するんですか?」と何人にも聞かれました。
「いえ、今回はゆめ工房での引き取り訓練ですよ」とだけ
答え、詳しい説明をせずに訓練に参加してもらいました。

posted by machidayumekoubou at 09:30| * Episord | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月31日

ヒマワリのまち

 ゆめ工房の加盟する「中相原町会」の新規プロジェクトとして、
今年の夏はひまわりの苗を20本ほどいただきました。
なんでも、沿道に向けて苗を植え、一斉に咲かせましょうという
企画らしいです。
ヨーロッパの観光地で、路上に面したバルコニーなどに
花の鉢を飾るといった取り組みに似ているでしょうか・・・。
ゆめ工房もさっそくプランターを購入し、苗を植えて待ちました。
今週、気付いたら、待ちわびていた雄姿を見ることができました。
といっても50日で咲く品種らしく、すらっと天に向かって伸びる姿は
どこまでもスマートで、上品な印象です。
夏の太陽に例えられるような猛々しさ?はありません。
悲しいかな、町内の別の場所に植えられた花々の方が色鮮やかでした。
日照量や時間の問題でしょうか?
理由は分かりません。
それでも、このプロジェクトのお仲間に入れていただけたことに、
感謝です。



posted by machidayumekoubou at 21:28| * Episord | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月29日

分からないという感覚

 8月29日午前6時過ぎ、地上波放送全番組がJアラーと一色となりました。
他国からはミサイルが撃たれたと。
「避難してください」「地下に逃げてください」と、
繰り返し呼びかけが続いていました。
私だけではないでしょう、どう避難?地下なんてある?と思っていたのは。
 出勤し、利用者さんに「テレビ、どういうことか分かった?」
「分からない・・・・」。
正直、国民もテレビのみの情報で分からないことだらけですよね。
職業柄、障がいを持っている人が分からないという感覚は、
こんな感じかもしれないと思わされてしまいました。
 ゆめ工房では、防災訓練を行って間もなかったこともあり、
震災よりも脅威であると感じずにはいられません。
人為的なことにより、今ある生活、いままでやってきたことが水の泡・・・
泡すら残らない。撃ってくる国に対する嫌悪などよりも、
自国の在り方に疑問と不安を持った朝となりました。
話の救いは、みんなの感覚というものについて考える機会になったかなと。
                            職員K
posted by machidayumekoubou at 11:55| * Episord | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月21日

給与と工賃と

 作業所では、利用者さんが働いて手にする金銭を工賃と呼んでいます。
そして、商品の売り上げは全て、利用者さんの工賃と商品を作るための
材料費になります。どの作業所も工賃を支払うことに苦労しています。
少額ではありますが、ゆめ工房では一度も支給が途切れたことはありません。
しかし、現状では工賃で生計を立てることが相当に難しいのです。
私たちでいうところの給与なのですが・・・。
ヤスリかけ作業をしながら、「巣箱って売れてるの?」「給料出るの?」と
不安を口にする方もいます。売れるモノを考え作る大変さ、また、モノを
売ることの難しさ。当然ですが、容易ではありません。
 ゆめ工房は、手作りにこだわり良いものを作っていきますので、
これからもゆめ工房の商品をよろしくお願い致します。(笑)
                             職員K
posted by machidayumekoubou at 14:50| * Episord | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

オーヒーの好みもひとそれぞれ

 そろそろ今年も「ゆめ工房まつり」に向け、動き出す頃合いとなってきました。
メインの品を推したいために他の飲食を少なくするのか・・・。
集客を増やしたいが、チラシの配布先を何処に・・・。
地域のボランティアさんには、お客さんとしても来ていただきたい。
回を重ねる毎に想いが増えたり、考え方が変わったりします。
それを一つのイベントに集約させる。担当者しかり、毎年のように頭を悩ませます。
 昨年のイベントが終わり、感想を聞かれた利用者さんの一言。
「コーヒーが美味しくて良かったよ。」それだけ?!(笑)。
何処に楽しみを見出すかは、人それぞれ。
楽しめたら良いかと、酸味の強いコーヒーを味わいました。
 3月という寒さ極まる時季の開催ですが、ぜひ足を運んでいただけたらと思います。
来場者も企画側も楽しめるイベントに、期待してください。
                              職員K
posted by machidayumekoubou at 14:44| * Episord | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

思い出して・・・

 ゆめ工房には、多くとは云えませんが商品を購入しに来られるお客さんがいます。
先日、クッキーを購入されたお客さんが「この前、挨拶してくれてありがとうね」と
利用者さんに話しかけていました。
もう忘れてしまったのだろう表情の利用者さん。
横で聞いている職員の方が苦笑い・・・。
そんなやりとりでも、コミュニケーションをとってもらい、
同時に見守ってくれているのだと感じられました。
 町会とは、人の集合体です。挨拶ひとつで人がつながる。
そんな日常の繰り返しが町会の一員になっていくことなのでしょうね。
                                  職員K
posted by machidayumekoubou at 14:35| * Episord | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

此処だけではなく

 昨年、ゆめ工房の嘱託医の先生から特注を受けた積木が、
今夏ベトナムの子ども達の手に渡りました。
先生がベトナムの子ども達を支援している関係上、受けたものです。
この話を利用者さんにしたところ、「世界進出だよ」と(笑)。
 ゆめ工房の商品が海を渡って、さらに対象は違えども支援というものに
一役買えたのではと思うと、自身の仕事を改めて好きになります。
自身は自国で障がい者支援を行い、一方では同じ日本人が他国で、
しかもボランティアで支援を行っている。
人は、何をどう考えいかに行動に移せるかが日々問われるものだと、
改めて考えさせられました。
また、同時につなげてくれた先生にも感謝です。
                           職員K
posted by machidayumekoubou at 14:31| * Episord | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月10日

夏休みのお知らせ

 昨日は本当に暑かったですね。
ユミさんとゴミ出しに行ったら外は熱風で
思わず足がすくみ(?)ました。
さて、今日は朝から霧雨で、立秋を過ぎたというのに、
湿度と暑さで秋の気配にはほど遠いですね。
 さて、今日は大戸のびっこ学童クラブのこどもたちが
20名程遊びにきてくれました。
毎年恒例の、「木工教室」です。
動物や魚の形にカットされた板を自分たちでやすりがけし、
マジックで色づけしてキーホルダーにします。
子ども達に聞くと、昨年も一昨年も参加してくれている子どもの多いこと。
昨年の一番人気は「イルカ」でしたが、さて今回の結果はいかに・・。

ゆめ工房は明日から、一斉夏休みに入ります。
8月11日から8月16日までの6日間です。

休み明けには津久井養護学校の皆さんが見学にみえます。
8月26日は大地沢青少年自然センターの夏まつりに参加します。
また、8月27日は大規模災害を想定した避難訓練を実施します。
今月も盛りだくさんのゆめ工房です。

posted by machidayumekoubou at 10:58| * Episord | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

健康診断

 先月、利用者および職員を対象とした健康診断が実施されました。
その結果が届きました。
毎年思うのですが、何かこう、成績表を渡されるような気がするのは
私だけでしょうか?
昨年度、一昨年分のデータも掲載されているので、時系列での変化が
一目瞭然です。
検査結果に一喜一憂したところで、どうにかなるものではないのですが、
検査日前に飲酒を控えなければ等と思いつつ、生活スタイルを全く見直さない、
だめな人間ですね。
大切なのは結果から日頃の生活にいかに反映させていくかだと思うのですが、
「喉もと過ぎれば熱さ忘れる」で改善に結びついていません。
年齢(加齢)を言い訳にしてはいけないのですが、気持ちだけでは乗り切れません。
身体は正直です。個別性が高いことなので、それぞれに改善すべき点があることかと
思いますが、「健康第一」を肝に銘じましょう。
                             職員M
posted by machidayumekoubou at 10:44| * Episord | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この世界に入って

 学校を卒業して福祉の世界に入り5年が経ちました。
大きな希望を抱いて福祉の世界に入り、理想と現実に打ちひしがれ・・・、
色々なことを見て、複雑な世界があることを実感させられました。
教科書や制度はきれいごとばかりで、実際は・・・?
そうはうまくいきません。
今でも悩んで、ふと自分が何をやっているのか、何がしたいのか、
わからなくなる時があります。
そんなとき、最初に関わった利用者さんの写真を見ると、
支援や介助のことなんて右も左もわからなかった頃、
自分の中にある熱い想いだけで動いていたそんな自分を思い出します。
その頃は、利用者さんにどう関われば楽しいと思ってもらえるのか、
家族の次に家族といえる居場所にどうしたらできるのか、
人生楽しかったなと限られた中でどうしたら思うことができるのか・・・。
その利用者さんの幸せや心のさみしさをどう埋めていくことができるのか、
そんなことばかり考えていました。
たくさん怒られることもあれば、言い合ったこともありました。
それが今では、お互いのピースをどううまくはめていくか、
そんなことを考えるばかりです。
「お母さん、本当に彼はそれで幸せなの?」面談時に先輩が母親に言った言葉です。
今でも忘れられません。本人の幸せは、本人にしかわからない、親にもわからないのです。
そして私たちにもわかりません。幸せって何をさすのでしょう。
私にもわからないのですが、私たちの感じるもの経験すること、すべてがあった上に
満ちたりた感情を指すのか・・・。
福祉の世界は、様々な考え方があるので一概に言うことはできませんが、
私はその人の人生を支えるものだと思っています。
一人では難しい道も、援助があれば進むこともできます。
5年経ってしまったからこそ、1年目の時に感じたことを思い返すと、
それまた新鮮な気持ちになることができました。
                               職員J
posted by machidayumekoubou at 10:14| * Episord | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

食事と笑顔

 ゆめ工房は12時からお昼の時間です。
1階と2階にわかれてテーブルを囲んで利用者の「いただきます」の声で
食事が始まります。食事中はいろいろな話で花が咲きます。
休日の過ごし方、最近見たテレビ・町田ならではのラーメン屋の話・・・
食卓が笑顔で包まれることはとても気持ちが和らぎ、豊かな気持ちや
午後の仕事への休息の時間だと思います。
利用者とゆっくり話す時間があることは、利用者同士や利用者と職員の
コミュニケーションを深める時間として大切な空間です。
この、のんびりと食事がとれる時間があるからこそ、笑顔が多い場所に
なっているのだと思います。
                         職員MY
posted by machidayumekoubou at 10:00| * Episord | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

販売の楽しさを通して

 ゆめ工房は毎月、町田市役所や多摩丘陵病院、各イベントごとの販売があります。
職員と利用者数名で設営と販売をします。
ある利用者は小さな黒板に本日の目玉商品の紹介をイラストと一緒に描いて
「頑張って完売させたい」と意気込んでいたり、
ある利用者は「こんにちは〜」と前を通る方々に挨拶を欠かさず、
「ありがとうございます」と商品の袋を添えて渡している姿は、
職員も負けてられないな!と感じさせます。
販売はゆめ工房の商品を場所ごとで宣伝し、ゆめ工房を知ってもらう、
大きなきっかけです。
また、販売を通して自分が作った商品が売れて、
「食べてもらったり、使ってもらえる。」その喜びや仕事へのやりがいを持つ
きっかけとなればとの想いを込めて、販売の日は気合が入ります。
以前販売に行った際、ほとんどの商品が完売したとき、
「嬉しい!信じられない!」と笑顔・・・というよりは、
驚きの顔をしていた利用者の姿が忘れられません。
改めて、もっと販売の楽しさ・達成感を感じとって欲しいと思いました。
                             職員MY
posted by machidayumekoubou at 09:54| * Episord | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月05日

ラジオ体操

 世間の生徒さん達にとっては楽しい楽しい夏休みの時期になりました。
かつて自分も夏休みを過ごしていたわけですが、
子どもたちを見ていると「うらやましいなぁ」と思ってしまうわけです。
タイトルに戻りますが、「ラジオ体操」今やっているんですかね?
朝なかなか起きれなくて不参加だったり、曲の途中での参加だったりの
思い出が自分にはあるのですが・・・。
それはさておき、ゆめ工房では毎日昼休憩後に「ラジオ体操」をやっています。
ラジオ体操第一だけでなく、第二までおこなっていると初めて参加された方は
少々面食らわれるようです。
「えっ、第二知らない・・・」そりゃそうだ。
利用者の皆さんの動きを見ていると個性が出ていますね。
全くやらない方、曲の動きと関係なくひたすら両腕を前後させる方、
ジャンプでこれでもかと跳躍される方、外の景色を眺めている方・・・。
十人十色とはよく言ったものです。
運動不足解消とはいきませんが、毎日身体を動かすことは大切なことです。

継続は力なり

                          職員M
posted by machidayumekoubou at 09:50| * Episord | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

羊羹

 昨日、地域にお住いのSさんのお宅におじゃましてきました。
先週長文のお手紙を頂いたのがきっかけです。
今回も利用者のケイトさんとユミさん宛の折り紙などが
丁寧に梱包されて同封されていました。
数年前にリキュールケーキのご注文をいただき、
お宅までお届けした際に同行したのがこの二人でした。
あれから何度かお手紙をいただき、そのたびに二人に
心を寄せてくださっていました。
丁度、だんなさまの新盆ということで、
梅と柚子のリキュールケーキをもって伺いました。
 Sさんとはリキュールケーキがご縁で知り合いました。
年に何回か、ご注文をいただき、相原郵便局で待ち合わせをして
商品をお渡ししていました。
もうかなりのお歳ですが、声に張りがあり、お手製のスカートを
はきこなすチャーミングな方でした。
入植した当時、地域の方のお宅にあがって、
お焼香をあげていた施設長の姿に驚いたことを覚えています。
「地域との顔の見える関係」とは、施設の在り方としてよく使う言葉です。
けれども具体的にはどういう関係を指すのでしょうか。
 昨日、初めてSさんのお宅にあがり、お位牌に手をあわせたときに、
また、Sさんの妹さんから送られてきたという新潟の羊羹を
一緒にいただいていたときに、ふとその言葉を思い出しました。
車に乗り込む私を、車が見えなくなるまで路上で見送ってくださったSさん。
相原にある施設の職員を家に上げ、お茶を出し、孫ほども年の離れた私に、
身体を折り曲げるようにして頭を下げ、感謝の言葉をくださったSさん。
本当にありがたいことです。
地域の懐の深さにまた、力をいただいたできごとでした。




posted by machidayumekoubou at 09:40| * Episord | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

工賃

 ゆめ工房では、月末最終日がお給料日となっています。
利用者の皆さんに対して、施設長から一人一人に
お給料袋を手渡していきます。
両手で受け取り、深々と「ありがとうございました」と礼をする方、
ニコニコと笑顔を浮かべる方、反応は様々ですが嬉しさが伝わります。
職員が「何に使うの?」と尋ねると「〇〇」と答えてくれる方、
「・・・・」だんまりの方とこれまた人間模様が垣間見えます。
「働く」と言うことをどの様にとらえているのか、
あるいは考えるのかはそれぞれかと思いますが、イベントや販売での売り上げが
お給料に直結しますので、いかに売り上げを伸ばすかが重要です。
購入していただいた方に喜んでいただける製品づくりを心がけたいものです。
                            職員M
posted by machidayumekoubou at 09:08| * Episord | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

健康診断当日の様子

 先月、利用者・職員全員で健康診断へ行きました。
ある利用者は緊張のためか、そわそわしている様子で、
職員が肩をもみながら寄り添い、「大丈夫だよ」と
声をかけている場面や、職員が採血が嫌でそわそわしていたり、
落ち着いた様子で背筋を伸ばして待っている利用者が居たりと・・・
多種多様な光景で、入社後初めての私は少し笑みがでてしまいました。
ひとりひとり名前が呼ばれて診察室へ向かいます。
中ではそれぞれの項目ごとに分かれての検査でした。
長年勤めている利用者が、一番落ち着いてひとつひとつこなしている姿に
とても頼もしく思った一日でした。
                         職員MY
posted by machidayumekoubou at 09:01| * Episord | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ゆめ工房らしさ

 先月、ゆめ工房と他施設との交換実習があり、
ゆめ工房には5日間、毎日違う職員さんが実習にきてくれました。
5人の職員さんと実習のふりかえりをすると、
実習された職員さんが口々に「朝の会」や「帰りの会」昼食時に利用者さんと
職員全員がそろって「いただきます」「ごちそうさま」をしていることが
印象的で、家庭的でとてもあたたかい雰囲気を感じられた、と言ってくださいました。
 私も12年前にゆめ工房に入職した時に感じたことと一緒だと思いました。
これからも、この家庭的であたたかい雰囲気を大切にして、
ゆめ工房の事業を続けていきます。
                                職員Y
posted by machidayumekoubou at 08:55| * Episord | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月04日

実習生から

 7月に交換実習と称して、他施設の職員さんが1日交替で5日間、
ゆめ工房に実習にきてくださいました。私自身、町田の他施設を全く知らないので、
とてもよい機会となりました。利用者さんへの接し方も、行っている仕事内容が異なると
声かけや話しかけ方も異なるのでしょうか。とても新鮮でした。
そして、実習終りの話で職員さんから共通して出てきた「アットホームな施設」という言葉。
みなさんおっしゃられていました。
 ゆめ工房の理念は、普段の様子から伝わっているのでしょうか。
毎日この空間にいると、気づかないことの方が多く感じます。
第三者の方に言われて初めて、見えることもあります。
私は実習中、作業や個別対応に追われ、あまり会話をすることがかないませんでしたが、
また機会があれば、他施設の話やゆめ工房の話を聞いてみたいと思います。
                                   職員J
posted by machidayumekoubou at 17:53| * Episord | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月26日

ワンダフル世界

 「津久井やまゆり園」の殺傷事件から1年が経ちました。
1年前のあの日、朝からサイレンが鳴り響き、
何が何だかわからない不可思議な情報と
口元に笑みを浮かべる容疑者の映像に
言葉が見つかりませんでした。
あの日、
何事もなかったように始まったゆめ工房での一日。
あえて何かを語るのではなく、
いつもと変わらない一日を作ることが、
その日の私たちの精一杯だったのかもしれません。

あれから1年。

今日は午前中の作業を早めに終えて、
みんなに集まってもらいました。
はじめに亡くなられた19人の方々のご冥福を祈るため、
全員で黙とうをささげました。

そして、何を話そうかと昨日からずっと考えていたのですが、
言葉を重ねるよりも、一つのミュージックビデオを
流すことに決めました。

「ワンダフル世界」
サルサガムテープさんのオリジナルソングです。

あの事件の「アンサーソング」として作られた曲です。

この曲のことは相原のお好み焼き屋さん「くらげ大陸」の
お兄ちゃんが教えてくれました。
お兄ちゃんはこのビデオの制作を手伝ったそうで、
店に食べに来ていた私に、
「昨日やっと仕上がった」と言ってこのできたてのビデオを
店で流してくれました。
RCサクセションを彷彿させるシンプルで力強い歌詞と
メロディが心に沁みました。
そして何よりも全国から寄せられたという、
仲間たちの写真が圧巻でした。
曲に合わせて仲間たちの顔が次々と切り替わっていくのです。
どの写真も「とっておきの1枚」であることがわかります。
「生産性のあるなし」が「幸せ」や「生きる価値」の
物差しになりえないことが写真を見ればよくわかります。
生きる価値の多様性が、これらの写真から伝わってきます。

日々の暮らしの一瞬を切り取ったこれらの写真は
一体誰が撮ったのでしょうか?

自然な笑顔や真剣なまなざしの瞬間を見逃さない、
彼らに寄り添う人間の存在を感じました。

これらの写真を眺めながら気がついたことがあります。

この1年、あちこちで「障害者」という言葉を聞きました。
そのたびに感じた「違和感」の正体が分かりました。

それは、
「障害者」という人はいない、ということです。
みんな、それぞれの名前がある、ということです。

「障害者」というくくり方には、他者を寄せつけない閉鎖性があります。
また、
「障害者」という言葉には一人一人をひとまとめにしてしまう、
匿名性があります。

けれど写真の彼らを見ればきっと分かるでしょう。

命を奪われた19人の人々には固有の名前があり、固有の生活歴があり、
固有の人生がありました。そして、彼らに寄り添う人々がいました。
閉鎖的なのは彼らではありません。
彼らを「障害者」とひとくくりにし、隅に追いやろうとする人々の側に
孤独な閉鎖性を感じます。

名前のある、一人一人の人生に思いを馳せることが、
私たちにできる
はじまりの一歩なのではないでしょうか。










posted by machidayumekoubou at 23:35| * Episord | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする