来月はいよいよ「ゆめ工房まつり」の開催です。
昨日は月に1度の「早帰り」の日。
午後は作業がないため利用者さんは昼食を食べたら
帰所となります。
午前中ずっと、パソコンの画面を食い入るように凝視して
作業に没頭していたユイさん。
今年のまつりのチラシデザインはユイさんに任せました。
年明けから少しずつ話を進め、期日に間に合うように
作業時間を確保していきました。
芸術家肌のユイさんは、ラフ画を描くボールペンにもこだわります。
何度も事務所にやってきては、
「これじゃないボールペンありますか?」
「なんか描き心地がちがうの」
「もっと違う感じのありませんでしたか?」
「もうないの?なんで?前はあったのに」
たたみかけるように要求を口にします。
「ユイさん、仕事は道具を選べない時もあるんだから、
今ある道具でやってみることも練習だよ」
「ん・・・・!でもできないのっ!!」
そんなやりとりをしたかと思えば、
「あの、身体がだるいんですけど・・」
「なんか気分が・・・」
「熱計ったら36度8分でした!
いつもは36度5分くらいです」(「微熱かな?」というと少し口元が
ゆるむユイさん。)
「じゃあ、今日は帰ります!」
今週はチラシ作成のプレッシャーからか、早退が多かったユイさん。
それでも期日の昨日までになんとか仕上げてくれました。
「いいのができたねぇ。頑張ったね、お疲れさま」
と声をかけるとすかさず、
「でもポスターがねっ!どうなるかわからないわっ!」
ぶっきらぼうにも聞こえるユイさん節です。
「とりあえず今日はがんばったんだから、『いいのができたね』って
言われたら『ありがとうございます』って返しておけばいいんだよ」
と教えます。
「んん〜・・・」
眉間のしわが取れません。
自分をもっといたわったりほめたりできるようになると、
もっとラクに生きられるのかもしれません。
使えると言葉がきつくなるけれど、
責任感が人一倍強いユイさん。
ユイさんの良さがもっと周囲に伝わるように、
彼女の自信につながるような作業を見つけていきたいと思います。