2022年07月15日

休所のお知らせ

 今週は梅雨の戻りだったのでしょうか?

ムワっした日が続きましたね。


 さて、ゆめ工房は7月19日(火)、休所致します。

良い連休をお過ごしください。


posted by machidayumekoubou at 16:47| * Informathion | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年06月18日

実習生

 先週、津久井養護学校の生徒さんの
実習が終わりました。

10代の生徒さんがゆめ工房に居るだけで、
施設の雰囲気がグッと華やぎます。

若さのエネルギーでしょうか。
彼女にとっては
自分の親御さんやお爺さんお婆さんと
同じような年齢の人達に囲まれての
実習は、戸惑うこともあったかと思います。


けれど、
逞しかったですね。

そんな初めての場所でも
ちゃんと自分の
要求を言葉で伝え、
嫌なことには首を縦にふらない、
時に身振り手振りで
感情を伝えてくれました。

実習にあたって、
必要なスキルは何だろう?と
考えることがあります。

挨拶ができる、
身だしなみを整えられる、
ありがとうが言える、
困ったと言える、
などなど・・・。


きっと、
必要なスキルは多い方が
生きやすいのでしょうが、
今回彼女を見ていて思ったのが、
食べることに関するスキルでした。

実習期間中は毎日、
お母さんの手作り弁当を
持参していた彼女。
小柄な彼女にしては、
しっかりとした量のお弁当でした。

白いご飯の上にチョコンと3つ、
載っていた梅の果肉。
食欲をそそる丁寧に巻かれた卵焼き。

きれいに箸を持ち、
そっとおかずを口に運ぶ彼女。
ゆっくり噛みしめながら、
「美味しい♡」と下頬を手でチョンチョンと
触れながら目を合わせます。
「美味しいの?良かったねぇ」
と微笑むとさらに指の腹で
チョンチョン。

慣れない環境の中での実習。
唯一ホッとできたのは、
慣れ親しんだ家庭の味に触れる
昼食の時間だったのかもしれません。

メンタルと食は密接に関係しています。
緊張から普段よりも食欲が落ちる人も
います。

けれど今回の実習生は、
お弁当を完食するだけでなく、
美味しさを味わうこともできていました。
慣れない環境で
食べることを楽しめた彼女の適応力に
拍手、です。

もしかしたら彼女は、
手作りのお弁当からお母さんの
(無事に実習をやり遂げてほしい)という
エールを感じ取っていたのかもしれません。



posted by machidayumekoubou at 13:36| * Episord | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ご縁

   先日、懐かしい方が来訪されました。
Yさんです。
この方は、ゆめ工房が喫茶店を経営していた時に知り合った女性です。
  当時店で、「手作りのテディベア展」を
して頂いたことがありました。
それがご縁で「ゆめ工房だより」を
毎回お送りしていました。
20数年の月日が経った先週、
ひょっこりYさんが来訪されました。
マスクをなさっていましたが、
お顔に見覚えがあり、
名前を聞いてすぐにYさんのテディベアを
思い出しました。
その場は驚くやら嬉しいやらで、
明らかに自分のテンションが高くなっていました。
思えば、
ゆめ工房だよりのおかげで続いたご縁です。
年に数件、
もう送ってくれなくていいですよと
お断りの電話を受けますが、
それ以外の方々へは
10年、20年とたよりや年賀状を
お送りしています。
面白いもので、
年賀状をお出しすると、
ゆめ工房宛に年賀状を
送ってくださる賛助会員さんが
何人もおられます。
一般的に考えると、
企業や店などの組織からの年賀状に
返信することは稀だと思います。
ですが、ゆめ工房の賛助会員さん達は
まるで親戚や知人宛に送るような文面で
年賀状を書いてくださいます。
また、毎年春になると押花などを添えた
便箋で心のこもった便りをくださる方も
いらっしゃいます。
賛助会費の振込用紙の通信欄に
励ましのメッセージや
近況を記してくださる方も
おられます。
そんなやり取りが何十年と続いていることに
驚きを覚えます。
直接お会いしたことのない方々であっても、
毎年、振込用紙に見覚えのある筆跡が
書かれていると、
まだ見ぬあの方、この方への感謝の思いが
つのります。
さて、Yさんは数年前から
新しいことにチャレンジを
しているそうです。
お仲間と始めたその取り組みを話す
Yさんの声は、弾んでいて、
こちらまで弾んだ気分になりました。
Yさんとゆめ工房で
何かできるといいなぁと漠然と
思いました。
構想が形になってきた時には、
皆さまにもお伝えできるかと
思います。
その日までは
さんのブログを覗き読みしながら、
時を待ちたいと思います。
posted by machidayumekoubou at 13:10| * Episord | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月12日

さいわい

(ゆめ工房だより より転載)


 先月プラネタリウムに「銀河鉄道の夜」を観に行ってきました。
こちらはデジタルペインティングの先駆者KAGAYA氏が全編CGで描いたプラネタリウム用の作品です。
宮澤賢治の名作を大胆に再構築した脚本と3年の歳月をかけて作り込まれた精緻な映像が観る者を圧倒します。
観客は時に鳥になり、時に乗客の視点で夜の銀河を旅します。
2006年の初上映以来、国内130ヶ所以上で上映され、観客動員数も100万人を超える大ヒットとなりました。
私も初見の時はその流れるような映像美に心を鷲掴みにされました。
今回、観客は運よく私たちだけでしたので、ドーム型の天井に映し出される透明感溢れる映像と清らかな音楽に身を任せ、
作品世界を堪能しました。

さて、原作の「銀河鉄道の夜」には印象的な一文があります。 

「誰だって、ほんとうにいいことをしたら、いちばん幸(さいわい)なんだねえ」
「けれどもほんとうのさいわいは一体何だろう」。 

今世界では、「さいわい」からは程遠い事態が起きています。
2月、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まりました。
北京冬季オリンピックが終わり、パラリンピックを一週間後に控えたタイミングでの愚行でした。
元々パラリンピックは、第二次大戦で障害を負った兵士の、リハビリを目的とした競技大会から発展したものだそうです。
人が障害を負う最大の要因は戦争です。平和の祭典期間中に他国へ侵攻するなど、悪夢としか言えません。
人口4575万人のウクライナには、270万人の障害のある方々が暮らしているそうです。そしてその数は増え続けるでしょう。
 戦争は「一方の正義」の名の下に始まることが常ですが、それにより「さいわい」を感じる人はいません。
ジョバンニと共に銀河列車に乗りこんだカンパネルラは、級友を助けるために川に飛び込みます。
そして命を落とした後も、それがいいことで、さいわいだったのかと自問します。

今ウクライナでは、ロシアによる理不尽な破壊行為が国土を焦がし人々の尊厳を踏みにじっています。
自分の家族を守るために相手国の兵士を殺めなければならない矛盾に直面している人々もいるでしょう。

この便りが発行される頃には、情勢も変化し、ある種の決着がついているかもしれません。
その結果がウクライナの人々にとってどういう意味を持つのかは分かりません。
それでもあの国の子どもたちの未来のために、一日も早い軍事侵攻の停止を願います。
そしてウクライナの人々に心安らかな日々が戻ることを祈っています。
 
2022年度、ゆめ工房は利用者さん24名、職員9名でスタートをします。 
今年度もよろしくお願い致します。
                                    施設長 佐々木 志穂
posted by machidayumekoubou at 17:58| * Informathion | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月21日

休業のお知らせ

 2月20日、町田ゆめ工房で新型コロナウィルスの陽性者が1名出ました。

これにより、ゆめ工房は2月25日(金)まで休業致します。

今後の再開については、改めてご報告致します。

posted by machidayumekoubou at 16:36| * Informathion | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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